一番そばに。
なんか、なんかね、もうーーー





「…お兄ちゃんみたい」


「……」



しまった、思わず思っていた事が口から飛び出してしまった。


大河は少し悲しそうな表情を見せる。





え、私にお兄ちゃんって言われるの、そんなに嫌だった……?





戸惑う私に、



「…ばーか」



それだけ言うと、持ってきたアイスを机の上に置き、私のベッドに寝転んでしまった。



「ちょっ、もう!いい加減私のベッドで寝るのやめてって!」


「俺のベッドより気持ちーもん」


「それとこれとは関係ないでしょっ!」



まただ。

大河は私の家に来ると、必ずと言っていいほど私のベッドでスヤスヤと眠るのだ。


今日もどうせーーー



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