一番そばに。
「うぁっ!!」



ベッドに寝転がっていた大河に腕を掴まれ、そのまま引きずり込まれる。



「ちょ、ちょっと、何して…」


「うるさい」



気付かない間に私は大河に抱きつかれていた。





あぁ、こーゆー所は昔のまんまだ。





大河は小さい頃から寝る時は何かに抱きついてないと寝れない性格だった。

今でも自分のベッドの所には、大きなクマのぬいぐるみがあるらしい。


毎晩それに抱きついて寝ている大河を想像すると、なんだか可愛く思える。



そして…



「梓羽の家に来たら、梓羽に抱きついて寝るのがお決まりだろ?」



< 9 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop