一番の君。
周りは廊下のケンカに夢中か、
逆に関わりたくなくて
教室から出てこないか。
どっちにしろ、
助けを呼べる相手がいない。
どうしよう…。
痛いのはやだな。
この人達は、女にも手を上げるのかな?
そこまで堕ちてたら、
私は悲しいよ。
…身勝手ながら。
「そんな怯えなくてもいいって~。」
「なんも痛いことしないから〜。」
痛いことをしないなら、まだいいか。
いや、それはそれで女として危ない?
…………。
改めて自分の置かれている状況を理解して青ざめる。
大丈夫かな…私と凛。