一番の君。


男達の腕は離れた。

私達は寄り添うように並び、
強面に囲まれながら歩いた。


どこに行くのか、
何をするのか。


自分でも気付かないうちに緊張していたのか、喉がカラカラだ。


面倒なことになったなぁ…。
凛まで巻き込んで…。


こうなるなら、
あの時粋がらなければよかったかな。

って言っても、
あの場での最善なんて私には分からないけど。


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