一番の君。


部屋の中を見渡せば、旧校舎の割には綺麗に掃除がされていて、意外と整っている。


ピアノがあるところを見ると、
ここは音楽室だったのかな。

だから、扉もしっかりしてたのか。


…そんなことどうでもいいか。


部屋の中には、
数十人のヤンキー。

金髪だのピアスだの、
もはや制服ではないやつもチラホラいる。


どうなってるのよ、ここは…。


怖くて声が出ない、のも本当だが、
ここまで一貫してヤンキーが揃ってると、なんだか
呆れて言葉が出ない気もしてくる。


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