さよならくじら
詩乃の言葉はなかなか頭から離れなかった。
あんな事言われたら倖羽のこと...意識しちゃうよ。。


「希咲ー。なにぼーっとしてんだよ。」

そう言った倖羽は辞書で私の頭を軽く叩いた。

「うるさいなぁー。私にだって考え事の一つや二つありますよーだ!」

「なに?前話してた希咲の好きな人のこと考えてたのか!?笑」

「なっ...なっ...なわけないでしょー!」


急に倖羽がそんなこと言うから動揺しちゃった。



「希咲は本当にわかりやすいなぁー!」

「もー、倖羽からかわないでよー!」
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