さよならくじら
「希咲何番だったー?」


「5番!詩乃はー?」


「うそ!私4番!やったー近い!」
「あとあと...利太と隣!!」


そう言って詩乃は満面の笑みを浮かべた。


「よかったじゃん!」

一番窓側の席。詩乃も近いことだしよかった。
そう思いながら新しい席に着いた。


「これからよろしく!」

そう言ったのは、今日から隣の席になると朝長 倖羽(ともなが こう)。
結構ヤンチャキャラなサッカー部のキャプテン。

でも面白くてこれからは
賑やかな班になりそうだ。

「よろしくねっ!倖羽!」

そう言うと倖羽は微笑んだ。
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