さよならくじら
「えっ。こんな事ってあるの.......」

詩乃はすごくガッカリしていた。

私もまさか。
全員が違うクラスになるとは....おもってなかった...。

これからどうしいったらいいかわからない。

誰かしらは同じクラスになれるだろうって信じてた。。

それは4人とも同じであっただろう。


「希咲たち、見たか?」

悲しげに話しかけてきたのは倖羽だった。

やっぱり。覚悟は決めていたが、いざとなると.......


「でも。一生話せないわけじゃないし.......ちょくちょく休み時間話そうぜ!」
そう明るく利太は言った。


そうだよね.......
一生話せないわけじゃないし。

高校1年生が1度きりだったように
高校2年生だって大切1度きり。

楽しむことを忘れちゃいけない。


だってたとえクラスは別でも、
仲間は仲間。


れもんの花のように

『心より恋しく思う』

心から恋しく思っていれば.......

たとえクラスが違くても

やっていけるよね?神様。


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