さよならくじら
「希咲ー!」

前まですごく聞きたくて、聞きたくなかった人の声が聞こえた。

「一緒に帰らない??」

倖羽だ。

倖羽の言ってたことはやっぱり本当で、穂乃果の仕業だったんだ。

少し安心した。


「いいよ!帰ろう」

倖羽と一緒に帰るのはすごく久しぶりで.......

なんか上手くは言えないけど、

新鮮な感じがした。



「希咲。ほんとにゴメンな。」

申し訳な誘うに倖羽が言った。


「大丈夫だよ!悲しかったけどね.......」


「ほんとにゴメン。俺、バレンタイン今年ももらった時、すっげー嬉しかった!でも.......ウザイとか言って。ほんとにゴメン。。」


「謝らないで!倖羽はきっと悪くないって、私は信じてるから!!」


「だから.......もうあんな事言わないで。お願い。。」

そう言った途端に涙が溢れた。


そんな私を何も言わずに抱きしめてくれた。



やっぱり私、倖羽を信じる。


でも.......もう少しだけ時間をください。
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