1人の女子とゆかいな不良たち
第1章
結愛side

“死ね”

“消えろ”

今日も下駄箱に入っていた紙切れ。

もうこんなのにも馴れてしまった

「はぁ」

大丈夫、今日も感情を出さずに…

毎朝、こうやって気持ちを落ち着ける。

「よし、行こう」

そう言って、歩きだした途端、目の前にいたひとにぶつかってしまった。

「す、すみません」

そう言って、顔も見ずにすぐに立ち去る

そうすれば、突っかかって来ることもない

これが入学して2ヶ月で分かったことだ。
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