1人の女子とゆかいな不良たち

「結愛、こっちこいよ」

大翔に呼ばれるまま隣に腰を下ろす。

「あの、ここは?」

「知り合いの店だ」

そんなとこだろうなぁとは思ったけど…

「結愛ちゃん何飲むー?」

雅楽に聞かれた

「えー?どうしよう、大翔とか雅楽が飲んでるのは
なに?」

「んー?これはカクテルだよー」

それってお酒なんじゃ…

そう思ったけど悪びれる様子のない2人に何かを言うのは諦めた。

「私はオレンジジュースにしようかな」

「りょーかーい」

雅楽が注文してくれるのを確認しつつ店内を見渡していると、

「結愛」

隣から呼びかける声が聴こえた

「ん?」

「今日何もされなかったか?」

「朝もメールくれたけど、大丈夫だったよ!ありがとう」

心配症だなあと思いつつ素直にお礼をいった。

「そうか」

と言って前を向いてしまう大翔。

会話、続かないなぁ…

そう思ってる自分に会話続けたいのか、と突っ込む。

でもたしかにみんなの大翔の存在が私の中で大きくなっているのは確かだった。
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