1人の女子とゆかいな不良たち
次の日の昼休み、私は弁当を食べる場所を探して歩いていた。
「あ、結愛ちゃん!」
呼ばれた方に振り返ると楓さんがいた。
「楓さん!」
「もしかして、これからお昼?」
「あ、はい、食べる場所探してて…」
「じゃあ、一緒に食べない?」
首を傾げてそう言う楓さん。
相変わらず可愛い…
「いいんですか?というか、他の人は?」
「あの人たちずっとゲームやってるから逃げ出してきた」
「そうなんですか…!」
「とにかく食べよー」
結局、お昼を食べる場所に選んだのは中庭。
お弁当を膝に乗せて食べ始める
「ていうかさー、やっぱり私には敬語だよねー、私もタメにして欲しい!」
「いや、なんというか、楓さんと、あと陵もつい敬語になっちゃうんで、あっ、なっちゃうんだよね…」
「陵もなんだー。やっぱ付き合ってると似てくるのかなぁ」
楓さんの発言に頷きかけてびっくりする。
「えっ楓さんと陵って付き合ってるんですか?!」
「あれ?言ってなかったっけ?」
「聞いてない…そうだったんですね!」
「そうなんだよー」
「でも、お似合いですね!」
2人がカップルなのはすごく想像がついた
「ありがとう!でも、色々と問題がねー」
そう言って楓さんはため息をついた。