1人の女子とゆかいな不良たち
「陵が何か反応すると思う?だいたい私そんなこと言わないし」

「だからいいんだろ〜?あいつ楓のことめっちゃ好きだからメール見たらきっとすっ飛んでくるぞ」

そう言いながらけらけら笑っている雅楽

うん、本気でふざけてる…

「あのねぇ、ふざけないでよ?」

「ふざけてねーよ」

雅楽を睨みつけていると

「俺も賛成だ。」

大翔がそんなことを言い出した。

「いやいや、え?」

「お前の本心ぶつけてみれば?陵は必ず来る。」

大翔までどうして…

途方に暮れて結愛ちゃんを見る。

「楓さんがどうしたいかにおまかせするけど、やらないで後悔するくらいならやって後悔した方がいいですよ!」

力強くそう言った結愛ちゃん

たしかに、このまま何もしなかったらきっと後悔する…

「よし!」

覚悟を決めた私は陵にメールをおくった

【陵、大好き】

【会いたい】

自分で打っていて恥ずかしくなったが、送ってみてスッキリした気持ちもあった。

陵がこんなことで見合いを蹴ってこっちに来るとは思えないけど、メールした意味はきっとあるよね
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