1人の女子とゆかいな不良たち
結愛side
「うわぁ、楓さんほんとによかった…」
実は外から覗いていた私たち3人
楓さんの嬉しそうな表情に思わず笑みが零れた。
「まあ、こうなるのはわかってたけどな〜、
結愛ちゃん、感動して泣きそうじゃん」
そんなことを言う雅楽
「うるさいよ!」
雅楽の肩をバシッと叩く。
「痛いなぁ。でも、大翔もこうなるの分かってただろ?」
「まあな。でも、俺もいいもの見れた。」
ニヤッと笑ってこっちを向く大翔
「え?なに?」
「結愛、いい表情してたじゃねぇか」
そう言われてあの時の言葉を思い出す。
"お前の表情が見たい"
わたし、いつの間にか素をさらけ出してる…
「たしかに、結愛ちゃん表情豊かになったよねー」
入学して2ヶ月、大翔たちとは出会って3週間程だが、私にとって彼らはいつの間にかなくてはならない存在になっていた。