1人の女子とゆかいな不良たち
それから2人で大翔の別荘へ向かった。

どうやら陵と雅楽は午前中から行っているようだった。

楓さんに気を遣わせたのではないかと思ったがその楽しそうな顔を見て余計なことはかんがえないようにしようと思った。







「おーい!楓!結愛ちゃん!」

別荘に着くと雅楽が大きな声で迎えてくれた。

「まったく。雅楽はやたら声がでかいんだから」

楓さんは呆れたようにそう言って手招きする陵の方へ駆け寄っていった。

その様子をほのぼのとした様子で見ていると

「なにニヤニヤしてんだ?」

いつの間にか目の前に大翔がたっていた。

「ひ、大翔!」

「俺が近づいても気づかないほど2人を見ていたとはいい度胸だなぁ」

そう言って大翔は私のほっぺをぐいーっと引っ張った。

「ひりょと!やへて!」

「ふはっ よし中入るぞ」

くぅー!完全にからかわれてる!

そう拗ねる私を見て大翔はまた笑っていた。
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