1人の女子とゆかいな不良たち






その日はBBQをして花火をして1日中、笑っていた。

お母さんが死んでからこんなに笑った日はあっただろうか、

そう思うほど楽しい時間だった。








「ほんとに1人で大丈夫??」

「大丈夫ですよ、おやすみなさい」

「わかった、おやすみまた明日!」

ちょっと外の風に当たる言った私についてくると言う楓さんを説得し、私は外へ出た。




少し歩くと浜辺が見えてきた。

近くにあったベンチに座ってほっと息を吐く

「お母さん…」

楽しい時間の後は虚しくなるもの…

私は母のことを思い出していた。

「お母さん…海だよ。一緒に来ようって約束してたよね。それなのに、わたし、友達の用事を優先させて……あの時お母さんとの約束を守ってれば…もっともっとお母さんと色んなことしたかったよ…」

堪えきれず涙が溢れてきた

夏なのに冷たい風が身体に突き刺さる

それが虚しくてさらに泣きそうになった時

フワッ

私の肩に何かがかけられた。途端に身体が温まる。

驚いて振り返ると、

「夏とはいえそんな格好でいたら風邪ひくだろ?」

そう言って笑う大翔が立っていた。

「え?どうしてここに?」

「ベランダにいたら外に行くおまえを見つけたから」
 
そう言いながらちゃっかり私の隣に座る大翔

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