1人の女子とゆかいな不良たち
「ほんとに眠かったんだなぁ」

大翔の顔を見つめる

目は閉じているけれどすっと整った鼻筋に薄い唇、そして右目の下の涙ぼくろが色気を伴っていた

「よく見るとやっぱりきれいな顔してるなぁ」

そう思いながらしばらく眺めていると、その顔が不意に歪んだ

「ん……待て……か…ぃでくれ」

寝言だと思い、それに耳を傾けていると

「ユウナ……」

たしかにそう聞こえた。

ユウナって……わたし?

でもこんなに辛そうな顔をしてるのはどうして…?

きれいな大翔の肌に一筋の涙がつたった。


ねぇ大翔…ユウナって誰のことなの……?

大翔にこんな顔をさせる"ユウナ"の存在に胸がザワザワするのを感じた




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