1人の女子とゆかいな不良たち

「あのね…」

私は他の3人に言ったことをそのまま伝えた

「そういう、こと…か」

「ユウナさんって誰なの…?」

少しの沈黙のあと大翔が口を開いた

「これ」

そう言って見せてきた写真は前にここで見たあの写真だった

「この人が、ユウナさん」

「あぁ」

「亡くなられたって聞いたんだけど…」

「聞いたのか…」

「うん…」

「死んだんだ2年前に、事故で」

「事故…」

「俺の目の前であいつは死んだ」

そう言う大翔の顔は寝てる時と同じく辛そうに歪んでいた

「ごめん、辛いこと聞いて…」

「いや、お前にはちゃんと話しておかないとな…あいつのこと…」

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