1人の女子とゆかいな不良たち
「……きなんだよ」

「え?」

「結城さんの事が好きなんだ」

固まる俺と雅楽

「え」

「はぁ?マジで?!」

「あぁ」

陵の好きな人…か

「マジかよマジかよ〜」

「雅楽。お前絶対誰にも言うなよ」

「うわぁーあの陵が」

「おい」

「じゃあ協力しないと!な?大翔」

「あぁ、そうだな」

浮いた話のひとつもなかった陵に好きな人が出たのは驚きだったがどこか嬉しくもあった

「よし、じゃあ俺声掛けてくるわ」

「はっ?ちょっ、おい!」

陵の制止も聞かず雅楽は教室を出てった

「まじかよ…」

頭を抱える陵

「いいじゃねぇか、チャンスだぞ」

「他人事だと思って…」

恨めしそうな視線を向けられる

「ははっ」

冷静じゃない陵はなかなか見ないため、その反応を楽しんでいた


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