1人の女子とゆかいな不良たち


雅楽が出てってから10分後

ガラッ

ドアが開いた

「おっ待たせ〜!」

笑顔の雅楽が教室に入ってきた

「2人は?」

「えっ?あれ、まだあんな遠くにいる…
早く〜!」

そして足音が近づいてきた

「じゃーん!楓ちゃんと優菜ちゃんでーす!」

近づいてきた2人の背中を押して無理やり教室に入れてくる雅楽

2人は迷惑そうだ

「あいつ……結城さんのこと下の名前で呼びやがって…」

「……そこかよ」

陵のツッコミどころもおかしくて呆れてしまった


「あの、」

そんな声が聞こえて初めて2人を見た

片方は髪をポニーテールを結んだキリッとした感じの美人でもう1人はボブカットでほわっとしたどちらかと言えば可愛い顔の子だった。

「いきなりこんなとこに連れてきてなんなの?」

そう声をあげたのは美人の方

「楓ちゃん、そう固いこと言わないでよ〜」

どうやらそれが結城楓、陵の想い人のようだった

「だって私あなた方の名前知らないし……
あ、そっちにいるのは日向陵くんか」

陵のことは同じクラスだからか知っているらしい
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