1人の女子とゆかいな不良たち
「いや2人とも可愛いから仲良くなりたいな〜って思ってね」

ヘラっと笑いながら雅楽が答えた。

「でも私たちは仲良くなろうとは思ってないんだよね残念」

キリッとした方.....結城さんそう言って教室から出ていこうとする。

「あ〜待って待って」

それを先回りした雅楽は扉の前に立ちはだかった。

「なに?」

「俺たちに興味ないってことは俺たちのこと全然知らないでしょ?」

「それはまあそうだけど」

「知らないのに仲良くしたくないって言われるのは俺たち心外だなぁ」

そういう雅楽の言葉の中には"俺たち"としっかり俺と陵まで組み込まれていた

俺、別に心外じゃないんだけど...

そう思ったが喋るのもめんどくさいので放置した

「心外って言われても、ねぇ?」

「うん...」

難しい顔をする2人

「だから試しに1週間俺らと仲良くしてよ」

「え?」

「は?」

雅楽の提案に同時に声をあげたのは俺とボブの広瀬さんだった

「なに勝手なこと言ってんだよ」

たまらず声をあげる

「いーだろ別に。お前どうでもいいんだろ?」

そう言ってくる雅楽に返す言葉がない
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