1人の女子とゆかいな不良たち

「ほらこの人」

そう言って見せられた写真を見て私は絶句した



「え」

どうして、どうして

「結愛ちゃん?」

どうして、











どうして、お母さんが写ってるの...?











雅楽に見せられた写真には

まだ幼い雅楽とその隣で微笑むお母さんがいた...







「結愛、どうした?」

大翔に肩をたたかれはっと我に返る

「結愛ちゃん?どうしたの?」

「あの...その人の名前は...?」

「結さん」

ドクンと胸がなった

「どうしたの結愛ちゃん、さっきから顔色悪いよ」

「いや、びっくりして」

「え?」

「その人、その写真に写ってる結さんって人、私のお母さんなんです」

「え」

目を見開いて固まる3人

「嘘だろ、結さんが結愛ちゃんのお母さん?」

「はい」

「え、じゃあ今どこに...?」

「亡くなりました」

そっか大翔以外にこの話したことなかったのか...

「え、亡くなった...?」

「うん、3年前に病気で」

「結さんが、病気で...」

雅楽はとてもショックを受けていた

他の3人も沈黙していた




その沈黙を破ったのは

ガチャ

と部屋の扉が開く音だった
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