1人の女子とゆかいな不良たち
第4章
一条家での一件から1週間がたった
私の生活も雅楽との関係も大きな変化はなく穏やかに過ごしていた
そして、色々あった夏休みは明け
「文化祭の出し物決めたいと思いまーす」
文化祭の季節がやってきた
「結愛ちゃんのクラス文化祭なにやるの?」
放課後、いつものように大翔の部屋に集まると、まず話題にのぼったのはぶんかさいのこと
「なんか動物カフェみたいなのやるらしいよ」
「動物カフェ?」
「なにそれ」
みんな怪訝そうな顔だよね
「動物カフェって言ってもね、ホントの動物じゃなくてね、」
うわーこれ言いづらいなぁ
「本当の動物じゃないならなぜ動物カフェ?」
「それが、クラスの人が動物になりきるんだって」
「え?」
「着ぐるみとか着て動物の格好してカフェをやる、みたいな?」