願わくば、君の幸せ

幼馴染の壁を壊せない私。

漫画なら、私はとっくに彼女になってる。

でも違うからイライラするし可愛くなくなる。


それから2ヶ月……



「 沙和、沙和!」

「 何~ ねぇ、私も女だからちゃんとノックしてから入ってよ 」

「 は? めんどくせ… それより、俺 彼女出来た! 」



は…?

彼女が、出来た?


そうだ、羽斗吏はこういう奴だった。

モテ男…… 私はモテないのに、なんで羽斗吏ばっか。



「 何だよその顔~ ブスだな 」

「 ほっといて!」



何がブスよ、あんたの彼女がブス!!



「 笑え、沙和 」



笑えるか!

慣れたせいでショックでも泣けないのに、

ショック受ける自分にムカつく……



「 沙ー和! 笑えって… 沙和に喜んでもらえないと付き合えないだろ 」



自分勝手だね、羽斗吏……

私の気持ち、どうしたらいいの?

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