100日の歌姫。



気づいたら、夜で、最後に実那と来た海にいた。



「優馬くん!」


「莉々。」


なんでここがわかったのか、とかはなにも聞かずに2人で浜辺に座って夜の海を見てた。



「ここ、最後に実那と来たんでしょ。」


「なんで知ってんだよ。」



「実那が嬉しそうに話してたの。幸せそうだったよ。」


幸せそうだった、か。



「実那の手紙読んだ?」


「ああ。」



「歌、すごい良かったでしょ。あたしが撮ったのあのビデオ。」


「ああ、分かったよ。ないてただろ。」


後ろで鼻をすする音が聞こえてたから。



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