100日の歌姫。




「いいの?カラオケ行かなくて。あたしは音痴だし、カラオケ嫌いだけど、優馬は違うでしょ?」


と莉々が言う。



「ああ、いいんだ。」


「ふーん。実那がいなくなってから、カラオケ誘われても行ったことないんじゃない?」


えっ?



「そうかな。」


「うん。カラオケの日だけいつも参加してないでしょ。」


カラオケ、って言ったら実那を思い出す。



実那と点数勝負して負けまくって、パフェ食べてって。


すごい楽しかった。



「カラオケボックスは実那との思い出が詰まってるんだよ。」


正直、行ったら、泣きそう。


だから、友達とは行けない。




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