100日の歌姫。
土曜日、ギターと自分のノートと実那のノートだけを持って、莉々と海に来た。
実那と来た海。
実那が大好きだった海。
「よし、結構量あるから、始めるぞ。」
「うん。」
近くの階段に腰を下ろして、莉々も俺の隣に腰を下ろした。
「これ、持っててくれる。」
「わかった。」
曲数がいっぱいあるから歌詞少し覚えれてない部分の補いと、恥ずかしさをノートを見てやり過ごそうと考えた。
「よし、じゃあ歌うぞ。」
まずは最初、俺の好きな曲。
ステキナイロ。