100日の歌姫。
「っ。ひっ。くっ。っ。」
声は殺して、流れる涙を止めようとした。
くっそ、だっせぇ。
実那がいなくなってから、実那みたいに俺も強くなりたいと思って
もう泣かねえって決めたのに。
「優馬っ。」
必死に涙に耐えてると、後ろから莉々が俺を抱きしめた。
「泣いていいよ、我慢しないで。」
そう言われて、泣いた。
「実那にっ、会いたいっ。」
こんなに泣いたのは、実那のビデオを見た葬式の日以来だと思う。