100日の歌姫。
『……………待ってろ。』
「えっ?」
ピーーピーーピーー
………………切れちゃった。
「あれ?」
………濡れてる。
あたし、泣いてる?
「なんで、泣いてんだ……あたし…。」
んーー。
止めようと思えば思うほど、流れてくる。
「やだ、もう………」
ガチャっ
「実那!」
「優馬、早いねぇ。」
優馬の家は、ここから歩いて10分くらい。
走ったらすぐだ。
「実那、どうしたんだ。」
「優馬………………
助けて………………。」
もうやだ。