100日の歌姫。
「……………優馬?」
急に、びっくり。
「なに、どうしたの?」
「なあ、治療まじで受けないの?」
聞いたことのないような、優馬の声。
弱々しい、苦しい声。
「うん、昨日言ったでしょ。」
「受けてよ。」
えっ?
「俺、お前のいない人生なんて考えらんねえんだよ。」
優馬はあたしの肩に顔をうずめて、そう言った。
優馬は、はぁっと一息ついて、
「好きだ。」
そう言った。
はっきり、そう言った。