100日の歌姫。
「ふぅ。」
教室の前で一旦深呼吸。
……………いつも通りいつも通り。
「おはよー!!」
「おはよ!実那!大丈夫なの?」
教室に入ると、たくさんの人が寄って来てくれて、心配してくれた。
「なんか緊張してさ、前の日あんまりねれなくて、それなのにはしゃぎ過ぎたから、倒れちゃったよ。」
出来る限り、明るく話した。
「心配したよ〜。」
「無理しないでね。」
「ありがとう。」
みんな優しいな。
クラス替えしてすぐに思ってたけど、このクラスほんとうにいい人ばっかり。
席に行こう。
そう思ってるんだけど、足が動かない。
席に座ってる莉々が怒ってるように思えたから。