100日の歌姫。
「別に、何も隠してないけど。」
「嘘つかないでよ!!」
莉々の大きな声に、クラスのみんなの視線があたし達に向いて
優馬と絢斗は、今来たところみたいだった。
「だって、最近の実那、違うもん。
よく考え事してるし、実那から自分の事話してくれなくなったし、隠れて薬飲んでるし、
………めっちゃ、痩せたし。」
病院からの薬、10個くらいあって、目の前で飲むの嫌だからわざわざトイレ行ったりしてた。
体重も、5キロくらい減った。
「どうしたの?絶対なんかあったよね?
なんであたしには話してくれないの?」
莉々の目からは大粒の涙が何滴もこぼれ落ちていて
あたしは、莉々を苦しめてたんだって気づいた。