100日の歌姫。
「だから、あたしは、もう多分、あと1ヶ月くらい………しか生きられません。」
「うそっ!!」
あたしがそう言うと、莉々が勢いよく席から立ってそう叫んだ。
その顔は涙でグシャグシャで、つられてあたしも泣いてしまった。
我慢してたのに。
「っ。っ嘘じゃ、ない。ほんとなの、ごめんね、黙っててっ。」
莉々は、首を振ってゆっくり席に着いた。
「病気になって、辛い事はいっぱいあったし………まだまだあると思うけど
健康に毎日を過ごせる事が、毎日の当たり前が当たり前じゃないって事がわかりました。」