100日の歌姫。
side優馬
side優馬
「楽しかったね〜〜本当に。」
帰り道、実那と2人で歩いてる。
「2人で帰るのも最後かなぁ。」
明日から実那は入院。
もうしばらくは病院から出れないらしい。
「病院、会いに行くからな。」
「うん、ありがと。」
実那は、2ヶ月前とは明らかに痩せた。
けど、そんなの関係ない。
どんな実那でも、俺は好きだ。
「俺もさ、お前が戻ってくるの待ってるからな。」
「………うん。」
俺は信じない。
たとえ、可能性が0に近くても、ないとしても、信じない。
実那が死ぬなんて。