100日の歌姫。
「よっ。」
「おはよっ。」
入院になって、治療が始まった実那はますます痩せていった。
「ねえ、これ面白くない?」
けど、めっちゃ元気。
「ギター弾いてんの?」
ベットの隣にギターが置いてあったから、そう聞いたんだけど
「あ、うん。ちょっとね。」
って慌てだして、近くにあったノートを取ってベットの中に隠すようにして直した。
「何?」
「ん、何もない何もない。」
絶対なんかあるな……。
「ねぇ、屋上いこう、外の空気吸いたい。」
そんなこと忘れてた。