100日の歌姫。



「実那!!」


実那の病室に行くと、実那は酸素マスクをして眠っていて


側にいたおばさんと、実那のお姉さんは、泣いて目が真っ赤だった。



「きてくれたのね、ありがとう。」


俺はおばさんの言葉に首を振って、実那の側に座った。



「実那………。」


実那の手を握って、ずっとその場に座り込んでたら、


気づいたら周りには人がいっぱいいた。



莉々、絢斗、俺のお母さん、親戚の皆さん。


みんな、涙を流してる。



実那、こんなにいっぱいの人がいるぞ。


実那、もう一回話したい。



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