白石くんが気になります
ーーーキーンコーンカーンコーン
朝のSHRのチャイムがなると、白石くんは本を片付けてノートを取り出す。
白石くんのことだから(?)、せんせーの言ったことを書き込んでるんだと思う。
ねぇ白石くん、せんせーそんな大事なこと話してないと思うよ。
一生懸命書くもんだから、かわいくて笑っちゃう。
「芦那、そんな面白い話してないぞー」
せんせーがそう言うと、一気にみんなの視線がわたしに集中する。
それでもわたしは白石くんから目を離さない。
白石くんは一切こっちを見ないけどね。