【短】泣き虫先生とわたしの卒業
おれのこと
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怒られた。酷く怒られた。
しかも放課後で生徒が行き来する職員室で、みんなに見られながら。
おれ、かなりカッコ悪かったよな。
明日の授業、絶対に笑われるよな。いや、顔見ただけで指さされる?
最悪だ。
もう、最悪だよ。
あれ? いつの間にここまで歩いてきたのかな。ここ、図書室か。
今、あまり人がいないみたいだし休んでいこう。
本当は休んでる暇なんてないけど、おれの心が限界だ。
「はぁ」
「こちら新刊で貸し出し期間は三日なので気をつけてください」
カウンターにいたのは、速水渚だ。
今年の新入生。彼女、図書委員だったんだな。