蜜月同棲~24時間独占されています~
姉とは、ドレスの採寸などでちょこちょこ会っていたけれど、食事をしたり買い物をしたりしてゆっくり遊ぶのは久しぶりだった。
夕方解散前に人気のパン屋さんに寄り、姉は旦那さんへのお土産を、私は明日の朝のためにクロワッサンとロールパンを多めに買った。
レジを済ませ、自動ドアを出てすぐに携帯の着信音が鳴る。
短い着信で、すぐにメッセージだとわかった。
「あ。克己くん仕事終わったから迎えに来るって」
「良かったじゃない。じゃあここでバイバイね」
「え。会ってかないの? 車だから送ってくれると思うよ」
そう言ったのだが、姉は少し唸って腕時計に目を落とし、すぐに頭を振った。
「いいわ、電車の時間すぐだし。そっちのが早い」
「そっかあ……わかった。またね、お姉ちゃん」
「じゃね。元気な顔見れてよかったわ」
ぺん!
と額を叩かれて、一瞬目を閉じる。
その間に姉は、改札の方へと歩き始めていた。
こういう扱われ方をすると、未だに姉の中では私は小さな子供なのだろうかと思う時がある。
年はふたつしか違わないのに。
姉は長女であり元からの面倒見の良い性格もあり、昔から姉御肌で。
変わらないなあと、懐かしんだ。
姉にとって私が子供なのと同じように、克己くんから見てもやっぱり、私は子供っぽいのだろうか。
だからこそ、心配をかけすぎて、今の現状なのかもしれない。
夕方解散前に人気のパン屋さんに寄り、姉は旦那さんへのお土産を、私は明日の朝のためにクロワッサンとロールパンを多めに買った。
レジを済ませ、自動ドアを出てすぐに携帯の着信音が鳴る。
短い着信で、すぐにメッセージだとわかった。
「あ。克己くん仕事終わったから迎えに来るって」
「良かったじゃない。じゃあここでバイバイね」
「え。会ってかないの? 車だから送ってくれると思うよ」
そう言ったのだが、姉は少し唸って腕時計に目を落とし、すぐに頭を振った。
「いいわ、電車の時間すぐだし。そっちのが早い」
「そっかあ……わかった。またね、お姉ちゃん」
「じゃね。元気な顔見れてよかったわ」
ぺん!
と額を叩かれて、一瞬目を閉じる。
その間に姉は、改札の方へと歩き始めていた。
こういう扱われ方をすると、未だに姉の中では私は小さな子供なのだろうかと思う時がある。
年はふたつしか違わないのに。
姉は長女であり元からの面倒見の良い性格もあり、昔から姉御肌で。
変わらないなあと、懐かしんだ。
姉にとって私が子供なのと同じように、克己くんから見てもやっぱり、私は子供っぽいのだろうか。
だからこそ、心配をかけすぎて、今の現状なのかもしれない。