蜜月同棲~24時間独占されています~

「ご迷惑をかけないよう頑張りますので」

「別に迷惑だとは思っていません」

「え?」

「雑務ですがあなたの仕事は丁寧で早い。なので他の社員も助かっています、ありがとう」


ぴし、と背筋を伸ばしたかと思うと、深見さんは深々と頭を下げてくれた。


「いえ、お役に立ててたなら、嬉しいです、が」

「おかしいのは篠宮の方です。立花さんだってずっと社会人としてやってきていて充分すぎるほどに大人なのに、やけに過保護で」

「はは……過保護発言だと深見さんの方で判断したことに関してはスルーしてもらって大丈夫なので」



ああ、もう。
恥ずかしい。


いつまでも妹扱いをされたくなくて、バイトを決めたのに。
実際仕事をしてるところは中々克己くんは忙しくて見てもらえず、私は今でも妹のままだ。


「立花さん、水曜を休みにしてあるのは就職活動のため、とお伺いしましたが」

「あ、はい。なので明日はお休みなのですが」

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