蜜月同棲～24時間独占されています～

「実は立花さんにお任せしたい仕事があり……立花さん、本当に入力ミスも全くないし確認作業が細やかでチェックが完璧なんですよね、それで経理の方の仕事も手伝っていただきたく」

「はい、それは勿論？」


そのことが、何か水曜休みに関係しているのだろうか、とすぐには理解できなかった。
明日だけ手伝って欲しいという意味なら、面接の予定もないし職安に行ったり自主的に求人情報を探すだけなのだから、明日一日くらいイレギュラーで出勤しても構わない。


だが、どうやらそういうことではなさそうだ。


「仕事が増えますので出来れば水曜も出勤していただければと。勿論、雇用形態も正社員に」

「うおい！」


深見さんの言葉は、背後からがっしりと頭を掴まれたことでストップした。


「何俺に黙ってスカウトしようとしてんだよ」


いつの間にか給湯室に入って来ていたらしい。
深見さんで見えなかったが、真後ろに克己くんが立っていた。