蜜月同棲~24時間独占されています~
「か……篠原社長、お疲れ様です」
「……おう。お疲れ」
うっかり、克己くんと呼んでしまいそうになった。
どうも、深見さんは克己くんに対して全く気取らないので、私もつい気が抜けてしまう。
「どこの誰だっけ。仕事漬けにしてそのままうちに就職させようとかぶつぶつ言っ」
「うるせえって」
克己くんが、深見さんの言葉を遮って頭を掴んだままぐぐっと押し下げる。
すると深見さんは案外無抵抗で大人しくなった。
「柚香、俺のコーヒーも」
「あるよちゃんと」
「社長の分は俺が持っていきますのでさっさと仕事済ましてくださいよ。お前しか確認できない書類たまってんだから早く行け」
大人しくなったのは態度だけで口は容赦なかったけれど。
「もうできるので、私が持って行きますからお仕事戻ってください」
「いいよ、それならもらっていく」
コーヒーメーカーから良い香りが漂っている。
サーバーからカップふたつにコーヒーを入れると、横からふたつ手が伸びて来てひとつずつ持って行った。
「……おう。お疲れ」
うっかり、克己くんと呼んでしまいそうになった。
どうも、深見さんは克己くんに対して全く気取らないので、私もつい気が抜けてしまう。
「どこの誰だっけ。仕事漬けにしてそのままうちに就職させようとかぶつぶつ言っ」
「うるせえって」
克己くんが、深見さんの言葉を遮って頭を掴んだままぐぐっと押し下げる。
すると深見さんは案外無抵抗で大人しくなった。
「柚香、俺のコーヒーも」
「あるよちゃんと」
「社長の分は俺が持っていきますのでさっさと仕事済ましてくださいよ。お前しか確認できない書類たまってんだから早く行け」
大人しくなったのは態度だけで口は容赦なかったけれど。
「もうできるので、私が持って行きますからお仕事戻ってください」
「いいよ、それならもらっていく」
コーヒーメーカーから良い香りが漂っている。
サーバーからカップふたつにコーヒーを入れると、横からふたつ手が伸びて来てひとつずつ持って行った。