蜜月同棲~24時間独占されています~
その日は夕方、克己くんの仕事が終わらず先に帰ることになったところで、磯原さん他、三人の女子社員に拉致られた。
「ちょっ! おい! 後で俺も行くからな!」
「社長はどうぞごゆっくりお仕事を!」
うふふ、と笑う磯原さんに引きずられ、連れて来られたのは居酒屋の小さな座敷だった。
掘りごたつ式になっていて、足を楽に投げ出せるのがいい。
それにしてもなぜ突然、と思ったら。
「ね! ね! 社長と同居してるってほんと!?」
即座に質問攻めにあった。
会社に来てすぐに驚いたのは、克己くんが私と同居することや幼馴染であることも一切社員に隠さず事前に伝えてあったということだ。
「違うでしょ。同棲じゃないの?」
「いやいやいや、男と女が一緒に住んでて」
「お、幼馴染ですから!」
慌ててそう言うと、磯原さんから即座に突っ込まれる。
「幼馴染でも男と女でしょ」
それはそのとおりなのだが、克己くんにとって私は妹でしかない。
はっきりとそう言われてるのだから。
「社長ってさ、なんだかんだ遊んでそうなのにあんまり女の噂聞かないからさ」
「そうそう、だから今回みんなびっくりしてさ、これは絶対いつか立花さんを捕まえて話を聞かないととみんなで言ってたんだよね」
そこでぴくっと私の耳も反応する。
「ちょっ! おい! 後で俺も行くからな!」
「社長はどうぞごゆっくりお仕事を!」
うふふ、と笑う磯原さんに引きずられ、連れて来られたのは居酒屋の小さな座敷だった。
掘りごたつ式になっていて、足を楽に投げ出せるのがいい。
それにしてもなぜ突然、と思ったら。
「ね! ね! 社長と同居してるってほんと!?」
即座に質問攻めにあった。
会社に来てすぐに驚いたのは、克己くんが私と同居することや幼馴染であることも一切社員に隠さず事前に伝えてあったということだ。
「違うでしょ。同棲じゃないの?」
「いやいやいや、男と女が一緒に住んでて」
「お、幼馴染ですから!」
慌ててそう言うと、磯原さんから即座に突っ込まれる。
「幼馴染でも男と女でしょ」
それはそのとおりなのだが、克己くんにとって私は妹でしかない。
はっきりとそう言われてるのだから。
「社長ってさ、なんだかんだ遊んでそうなのにあんまり女の噂聞かないからさ」
「そうそう、だから今回みんなびっくりしてさ、これは絶対いつか立花さんを捕まえて話を聞かないととみんなで言ってたんだよね」
そこでぴくっと私の耳も反応する。