蜜月同棲~24時間独占されています~
全員の目線が磯原さんに集中した。
「そういや最近、女の人と一緒にいるとこ、見かけたよ」
「えっ?」
つい、身体を前に乗り出してしまった。
「多分社長と同い年くらいかなあ。会社出て駅の方に向かう途中にカフェがあるでしょ。昼休憩にコンビニまで行った時に見かけたんだよね」
「取引先とかではなく?」
「さー、見たことない人だったけどね。なんか親し気だったし」
同い年くらいの、女の人。
親し気な。
「それっていつごろですか?」
「ほんと最近。一か月も経ってないと思うけど」
「そうなんですか……」
動揺してしまった。
一か月経ってないなら、もう私と同居し始めたあとのことだ。
一緒に暮らし始めてから、日々の会話でなんとなくお互いの毎日のことはなんとなくわかり合っているような気になっていた。
実際、私は出勤せずに就活をしていた日でも、夕食時の会話で何があったか報告している。
特に意識してたわけではない、雑談の流れでなのだけど。
だけど克己くんから、会社以外で誰かと会ったというような話は聞いたことはない。
同い年なら、やっぱり大学が一緒だった人とかだろうか。
詳しく聞きたい、と思う自分とそれが怖い自分がいる。
「そういや最近、女の人と一緒にいるとこ、見かけたよ」
「えっ?」
つい、身体を前に乗り出してしまった。
「多分社長と同い年くらいかなあ。会社出て駅の方に向かう途中にカフェがあるでしょ。昼休憩にコンビニまで行った時に見かけたんだよね」
「取引先とかではなく?」
「さー、見たことない人だったけどね。なんか親し気だったし」
同い年くらいの、女の人。
親し気な。
「それっていつごろですか?」
「ほんと最近。一か月も経ってないと思うけど」
「そうなんですか……」
動揺してしまった。
一か月経ってないなら、もう私と同居し始めたあとのことだ。
一緒に暮らし始めてから、日々の会話でなんとなくお互いの毎日のことはなんとなくわかり合っているような気になっていた。
実際、私は出勤せずに就活をしていた日でも、夕食時の会話で何があったか報告している。
特に意識してたわけではない、雑談の流れでなのだけど。
だけど克己くんから、会社以外で誰かと会ったというような話は聞いたことはない。
同い年なら、やっぱり大学が一緒だった人とかだろうか。
詳しく聞きたい、と思う自分とそれが怖い自分がいる。