蜜月同棲~24時間独占されています~
店のすぐ傍のコインパーキングに止めてあった車まで歩いて、助手席に近づこうとしたらふらついた。気づいた克己くんが抱き留めてくれたけれど。
「大丈夫か」
と、気遣ってくれた克己くんの声がすぐ耳元で響いて、距離の近さに身体が熱くなる。
「だ、大丈夫。ありがと」
「お前たいして強くないくせに酒好きだよな」
「あはは、うん。美味しかったー」
きっとさっきより赤いけれど、全部お酒のせいにして誤魔化してしまおうと大袈裟めに酔ったふりをした。
支えられながら車に乗って、シートに身体を沈める。
ふう、とついた溜息はお酒臭いのが自分でもわかって口元を覆った。
「気分悪いか?」
「んーん、気持ちいい。お酒くさいー」
「はは。本当に酔っ払いだな」
エンジンの音がして、サイドブレーキを外し車が走りだす。
「酔い覚ましにドライブでもいくか。明日バイトはないだろ」
「うん。でも克己くんは仕事でしょ?」
「別にちょっとくらい遅くなっても問題ねえよ」
夜の空気と、窓の外を流れる街の灯り、車の赤いバックライト。
とくとくとく、と早鐘を打ち続ける心臓はアルコールのせい。
お酒のせいだ。
そう言い訳を見つけてしまったら、いつもより大胆になってしまいそうだった。
雰囲気に飲まれて気持ちを口にしてしまいそうで、怖い。
そう思いながらも頷いていた。
「大丈夫か」
と、気遣ってくれた克己くんの声がすぐ耳元で響いて、距離の近さに身体が熱くなる。
「だ、大丈夫。ありがと」
「お前たいして強くないくせに酒好きだよな」
「あはは、うん。美味しかったー」
きっとさっきより赤いけれど、全部お酒のせいにして誤魔化してしまおうと大袈裟めに酔ったふりをした。
支えられながら車に乗って、シートに身体を沈める。
ふう、とついた溜息はお酒臭いのが自分でもわかって口元を覆った。
「気分悪いか?」
「んーん、気持ちいい。お酒くさいー」
「はは。本当に酔っ払いだな」
エンジンの音がして、サイドブレーキを外し車が走りだす。
「酔い覚ましにドライブでもいくか。明日バイトはないだろ」
「うん。でも克己くんは仕事でしょ?」
「別にちょっとくらい遅くなっても問題ねえよ」
夜の空気と、窓の外を流れる街の灯り、車の赤いバックライト。
とくとくとく、と早鐘を打ち続ける心臓はアルコールのせい。
お酒のせいだ。
そう言い訳を見つけてしまったら、いつもより大胆になってしまいそうだった。
雰囲気に飲まれて気持ちを口にしてしまいそうで、怖い。
そう思いながらも頷いていた。