蜜月同棲~24時間独占されています~
「……克己く、」
背後は手すり。
左右は克己くんの腕に遮られ、閉じ込められている。
上向けば、瞼に吐息が触れてきゅっと目を閉じた。
「柚香……」
いつもの冗談じゃない。
吐息の熱さ声の甘さが、何か違うと感覚に訴えてくる。
ちゅ、と瞼にキスをされ、思わず顔を背けてしまったら耳の縁にキスをされ身体が震えた。
彼が腕を曲げて、手すりと彼の身体に挟まれてますます身動きがとれなくなる。
胸を押し返そうとしたら、逆にぴったりと身体を密着させるように、片腕が私の腰を強く抱き寄せた。
「柚香。俺は、見合いの話を本物にしてもいいと思ってる」
「え?」
驚いて顔を上げた私の顔の輪郭を、唇で擽るように辿りながら彼の言葉は続く。
「……本物の恋人にって意味だけど。柚香はどうしたい?」
克己くんへの感情を自覚している私に、その囁きはどこまでも甘い蜜のようで素直に頷いてしまいそうになる。
瞼が熱くなって、視界も緩む。
彼の唇が、目尻の涙を拭ったあと。
空いた片手が私の顎を持ち上げる。
「克己くんっ……でも」
「でも、何?」
すぐ間近まで、彼の唇が近づき吐息が触れる。
キスをされる、と思ったら、緊張してきゅっと固く唇を結んでしまった。
背後は手すり。
左右は克己くんの腕に遮られ、閉じ込められている。
上向けば、瞼に吐息が触れてきゅっと目を閉じた。
「柚香……」
いつもの冗談じゃない。
吐息の熱さ声の甘さが、何か違うと感覚に訴えてくる。
ちゅ、と瞼にキスをされ、思わず顔を背けてしまったら耳の縁にキスをされ身体が震えた。
彼が腕を曲げて、手すりと彼の身体に挟まれてますます身動きがとれなくなる。
胸を押し返そうとしたら、逆にぴったりと身体を密着させるように、片腕が私の腰を強く抱き寄せた。
「柚香。俺は、見合いの話を本物にしてもいいと思ってる」
「え?」
驚いて顔を上げた私の顔の輪郭を、唇で擽るように辿りながら彼の言葉は続く。
「……本物の恋人にって意味だけど。柚香はどうしたい?」
克己くんへの感情を自覚している私に、その囁きはどこまでも甘い蜜のようで素直に頷いてしまいそうになる。
瞼が熱くなって、視界も緩む。
彼の唇が、目尻の涙を拭ったあと。
空いた片手が私の顎を持ち上げる。
「克己くんっ……でも」
「でも、何?」
すぐ間近まで、彼の唇が近づき吐息が触れる。
キスをされる、と思ったら、緊張してきゅっと固く唇を結んでしまった。