蜜月同棲~24時間独占されています~
花嫁は見た
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「深見さん。こないだ言ってた経理の仕事、良かったら今教えてもらえたらと思ったんですが」
磯原さんから頼まれた仕事も終わって、今ならと思いちょうどオフィスに戻ってきた深見さんに声をかけてみた。
すると、彼は一瞬なんのことかわからなかったらしい。
ちょっと視線をよそに向け考えたあと、「ああ」と手を打った。
「あれは、立花さんを正式に雇用したいという為の口実なのでお気遣いなく」
「ちょっ……そうだったんですか」
「その気になってくださいましたか」
「そうですね、今はそのつもりで、今度社長に相談しようと思ってるんですが」
私がそう言うと、深見さんがぴくっと反応する。
漫画みたいな反応の仕方だと、この人はいつ見ても面白い。
「それはありがたいです。それなら篠宮を待たなくても今日中に雇用契約書をお渡しします」
「ありがとうございます」
先に克己くんに言った方が良かったかな?
なんだか拗ねそうな、と思いつつ、先に契約書にサインをして克己くんに見せれば、それはそれで喜んでくれそうな気もする。
「深見さん。こないだ言ってた経理の仕事、良かったら今教えてもらえたらと思ったんですが」
磯原さんから頼まれた仕事も終わって、今ならと思いちょうどオフィスに戻ってきた深見さんに声をかけてみた。
すると、彼は一瞬なんのことかわからなかったらしい。
ちょっと視線をよそに向け考えたあと、「ああ」と手を打った。
「あれは、立花さんを正式に雇用したいという為の口実なのでお気遣いなく」
「ちょっ……そうだったんですか」
「その気になってくださいましたか」
「そうですね、今はそのつもりで、今度社長に相談しようと思ってるんですが」
私がそう言うと、深見さんがぴくっと反応する。
漫画みたいな反応の仕方だと、この人はいつ見ても面白い。
「それはありがたいです。それなら篠宮を待たなくても今日中に雇用契約書をお渡しします」
「ありがとうございます」
先に克己くんに言った方が良かったかな?
なんだか拗ねそうな、と思いつつ、先に契約書にサインをして克己くんに見せれば、それはそれで喜んでくれそうな気もする。