蜜月同棲~24時間独占されています~
花嫁が恋に落ちるとき
*****
翌日、磯原さんには心配をかけてしまったことを謝った。
すぐに許してくれたけれど、その分詳しく説明しなさいと言われ、克己くんとの現状を吐かされた。
「やっぱりね。ただの幼馴染なわけないと思ったのよ」
とにやにや嬉しそうに笑われた。
最初は幼馴染としてだったのだと、そこは主張しておきたい。
姉にも連絡しようとしたが、克己くんに俺が連絡をしておいたから必要ない、と言われて止められた。
大人しく従ったのは、彼が私を連れて行こうとしている場所に、姉も関係しているのだろうとそれは予測できたからだ。
そして約束の週末。
少し早めにレストランで食事を済ませ、その後彼が連れてきてくれたのは、一流ホテルのスイートルームだった。
「……すごい。広くて綺麗……」
「気に入った?」
「うん……すごく。嬉しい」
スイートルームなんて初めての経験だった。
部屋が大きなリビングルームとベッドルームに別れていて、置かれている調度品も目を奪われるような細やかな細工がされている。
大きな窓に近寄り夜景を見おろす。
ふと、ガラスに映る彼の姿が目に入った。
今夜は、レストランのドレスコードもあり彼はダークグレーのスーツ姿で、私もそれに合わせて紺のワンピースにした。
すごく嬉しいのは確かだ。
だけど、なぜ彼が今日、このスイートルームに私を連れてきたのかわからない。
それを尋ねてもいいものか、考えていると。
来客を知らせるベルのような音が鳴った。
翌日、磯原さんには心配をかけてしまったことを謝った。
すぐに許してくれたけれど、その分詳しく説明しなさいと言われ、克己くんとの現状を吐かされた。
「やっぱりね。ただの幼馴染なわけないと思ったのよ」
とにやにや嬉しそうに笑われた。
最初は幼馴染としてだったのだと、そこは主張しておきたい。
姉にも連絡しようとしたが、克己くんに俺が連絡をしておいたから必要ない、と言われて止められた。
大人しく従ったのは、彼が私を連れて行こうとしている場所に、姉も関係しているのだろうとそれは予測できたからだ。
そして約束の週末。
少し早めにレストランで食事を済ませ、その後彼が連れてきてくれたのは、一流ホテルのスイートルームだった。
「……すごい。広くて綺麗……」
「気に入った?」
「うん……すごく。嬉しい」
スイートルームなんて初めての経験だった。
部屋が大きなリビングルームとベッドルームに別れていて、置かれている調度品も目を奪われるような細やかな細工がされている。
大きな窓に近寄り夜景を見おろす。
ふと、ガラスに映る彼の姿が目に入った。
今夜は、レストランのドレスコードもあり彼はダークグレーのスーツ姿で、私もそれに合わせて紺のワンピースにした。
すごく嬉しいのは確かだ。
だけど、なぜ彼が今日、このスイートルームに私を連れてきたのかわからない。
それを尋ねてもいいものか、考えていると。
来客を知らせるベルのような音が鳴った。