蜜月同棲~24時間独占されています~
ゆらゆらと、身体が揺れる。
心地が良くて、彼の肩に片手を乗せ頭をこてんと胸元に預けた。
「寝室でいいか」
「うん」
今でも時々、夢のようだと思う。
こうして克己くんに、安心して甘えられる日が来るなんて、夢見たことはあっても現実になるなんて。
プロポーズをされて、自分の気持ちを正直に告白したあの夜から。
私は時々、こうしてわざと彼に甘えてしまう。
甘える私を受け入れてくれる、そのことで少しずつ、夢でないことを実感していくかのように。
ぽす、と背中を柔らかなベッドの上に降ろされる。
離れたくなくて首筋に縋りついたら、克己くんの匂いがした。
違う、実感なんてもうとっくにできていて、今は単純にこうしているのが好きなのかもしれない。
くす、と彼が笑う。
多分、本当はちょっとくらい歩けたことも彼はわかっていて甘やかしてくれている。
「水、持ってくるけど?」
「んー、やだ」
酔ったフリで甘える私の唇を、彼が啄んだ。