蜜月同棲~24時間独占されています~
同居生活、スタートです
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荷物を整理し、といっても梱包はあまり解かずに必要最低限の服だけ、クローゼットにスペースをもらった。
その時に、こっそりと見渡して克己くんが持ってくれているはずのドレスの行方を捜したけれど、わからなかった。
克己くんのことだから、きっと私の目に触れないようにしているのだと思う。
気になったけれど、考えないことにした。
人の大事なものを粗雑に扱ったりする人じゃない、とそれは信じていたからだ。
後は、化粧品なんかを洗面台に置かせてもらって、出しておく私物はそれだけにしておいた。
全部の服を出す必要はないし、その都度必要になった時に開ければいいだろう。
まず私の仕事第一弾としてその日の内から食事を作ろうとしたのだけど、冷蔵庫は空っぽだった。
料理は出来る、とは言ってたけど、本当に仕事が忙しいらしい。
昼食はバタバタしてたのもあり克己くんが買って来てくれたお弁当を食べ、夕食もふたりで食べに出かけた。
帰りに大型スーパーに立ち寄ってもらい、克己くんにカートを押してもらっている。
「冷蔵庫、ほんと見事に空っぽでお酒と水しか入ってないんだもん」
たまごのパックをカートの中に入れながら私がそう言うと、克己くんは肩を竦める。
「自炊してた時もあったのはホントだけどね」
「最近はまったくしてない感じだね。お米もなかったもん」
たまごの横がちょうど、お米が並んでいる場所だった。
五キロの袋を取ろうとしたら、克己くんが私の代わりに取ってくれた。
「五キロでいいの? どうせ毎日炊くなら十キロの買ってもいいけど」
「新しい方が美味しいし。冷蔵庫に入れときたいから」
「へえ。米って冷蔵庫に入れんの?」
「そう。お米って生ものだからほんとは冷蔵庫に入れた方がいいんだって」
次はあっち、と加工品売場の方を指差した。
「朝は、洋食? 和食?」
「どっちでもいいよ。わがまま言っていいなら、交互とか」
だったら、明日は和食にしよう、と頭の中でメニューを考える。
どうせだから、二日分くらいの買い物はしておきたいから、カツオ節と昆布と、洋食用にベーコンも買っておこう。
いつもひとりなら簡単にしか作らなかったけれど、誰かが一緒に食べてくれると思うと少しそわそわするものがある。
嬉しいのと、ちょっとした緊張だ。
荷物を整理し、といっても梱包はあまり解かずに必要最低限の服だけ、クローゼットにスペースをもらった。
その時に、こっそりと見渡して克己くんが持ってくれているはずのドレスの行方を捜したけれど、わからなかった。
克己くんのことだから、きっと私の目に触れないようにしているのだと思う。
気になったけれど、考えないことにした。
人の大事なものを粗雑に扱ったりする人じゃない、とそれは信じていたからだ。
後は、化粧品なんかを洗面台に置かせてもらって、出しておく私物はそれだけにしておいた。
全部の服を出す必要はないし、その都度必要になった時に開ければいいだろう。
まず私の仕事第一弾としてその日の内から食事を作ろうとしたのだけど、冷蔵庫は空っぽだった。
料理は出来る、とは言ってたけど、本当に仕事が忙しいらしい。
昼食はバタバタしてたのもあり克己くんが買って来てくれたお弁当を食べ、夕食もふたりで食べに出かけた。
帰りに大型スーパーに立ち寄ってもらい、克己くんにカートを押してもらっている。
「冷蔵庫、ほんと見事に空っぽでお酒と水しか入ってないんだもん」
たまごのパックをカートの中に入れながら私がそう言うと、克己くんは肩を竦める。
「自炊してた時もあったのはホントだけどね」
「最近はまったくしてない感じだね。お米もなかったもん」
たまごの横がちょうど、お米が並んでいる場所だった。
五キロの袋を取ろうとしたら、克己くんが私の代わりに取ってくれた。
「五キロでいいの? どうせ毎日炊くなら十キロの買ってもいいけど」
「新しい方が美味しいし。冷蔵庫に入れときたいから」
「へえ。米って冷蔵庫に入れんの?」
「そう。お米って生ものだからほんとは冷蔵庫に入れた方がいいんだって」
次はあっち、と加工品売場の方を指差した。
「朝は、洋食? 和食?」
「どっちでもいいよ。わがまま言っていいなら、交互とか」
だったら、明日は和食にしよう、と頭の中でメニューを考える。
どうせだから、二日分くらいの買い物はしておきたいから、カツオ節と昆布と、洋食用にベーコンも買っておこう。
いつもひとりなら簡単にしか作らなかったけれど、誰かが一緒に食べてくれると思うと少しそわそわするものがある。
嬉しいのと、ちょっとした緊張だ。